医療機器メーカー、カールストルツ:ベルリンの歴史あるアウグスタ皇后病院(Kaiserin-Augusta-Hospital)に、ビジターセンターおよびトレーニングセンターを開設
10/10/2013 | 当社について
2013年10月10日、トゥットリンゲン/ベルリン:政治・経済そして医療分野からのゲストを迎え、内視鏡のスペシャリストであるカールストルツは、改装および近代的な改築がなされたかつてのアウグスタ皇后病院の竣工を祝った。将来的に、カールストルツのベルリンにおける活動がここに集約されることになる。
かつてのアウグスタ皇后病院の改築および改装を行うことで、カールストルツは1990年以来ベルリンで行っていた活動を強化し、顧客および関係者に、充実した内容の医学学会設備を提供する。
1868年に建設された歴史的建造物の外観は、改築に際しても保持され、さらに現代的な要素を使っての拡張が施された。かつての著名な病院がカールストルツの拠点となる。ベルリン中心部という立地に、事務所の他、現代的なビジターセンターおよびトレーニングセンターが備えられる。当時も今も、患者の健康のための医療および医療行為は、この建物の使用目的の中心であった。こうして、医療の歴史が保持されただけではなく、少し変化した形ではあるが、医療機器メーカーの同社によって、未来の姿へと生まれ変わる。
2013年10月10日と11日の2日間にわたって、カールストルツが新しい建物でプレゼンテーションを行った。来賓および講演者として、ドイツ連邦議会キリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)会派院内総務のフォルカー・カウダー氏、バーデン=ヴュルテンベルク州議会議長のグイド・ヴォルフ氏、並びに2004年までベルリン医大病院の「医学史および医療倫理協会」の会長を務めたヨハナ・ブレーカー元教授などが招かれた。
約2年という短い工期で8000㎡という大きな床面積を持つ建物が完成し、カールストルツがベルリンの各地に設置していた各種組織単位が、このひとつの屋根の下にまとめられる。今後はここに、販売活動、モバイルサービスを使った修理サービス、ならびに臨床関連のソフトウェア開発部門などが入居し、近距離にあることやインターフェイスが改善されたことなどの利点を生かしていくことになる。
「ベルリンという立地は、私たちにとって理想的な立地です。これは、単に医療、情報科学、およびその他の技術との密接な関連によって、開発業務の多様性が増すだけでなく、ここで得られるさまざまな医療関係者とのネットワークを通じて、新しく開発された製品を臨床現場でテストできるという点からも理想的だと言えるのです。さらにその際、お客様には、当社の従業員を通じて現場で最適な助言とケアを提供することができます」と、開設の式典でカールストルツの社長シビル・ストルツは挨拶した。
子会社や関連企業の活動を集約するほか、一方でこの建物は充実した内容の医療関連のトレーニング施設としても使用される。これによってこの建物は、医療技術や製品の使用者と、トレーニングを行う側とのミーティングポイントとなり、講演やライブでの手術映像の伝送、あるいは内視鏡関連の技術トレーニングを、カールストルツの革新的な装備を使って行えるようになる。
このような戦略的な投資をどのようにしてトゥットリンゲンに本社を構える企業の一般的企業戦略に採り入れることになったのかという質問に対して、シビル・ストルツは次のように答えた。「ベルリンではすでに1990年代から、当社の子会社が活動しております。ベルリンでの活動自体は少しも新しいものではなく、むしろこの新しい建物を得たことによって強化されるといった性質のものです。ベルリンの拠点は、トゥットリンゲン本社の活動を弱めるものではなく、むしろこのステップによって当社の提供するソリューションが理想的に補完され、ネットワークが強化され、お客様の側に立つ努力が際立ってくるものであると考えます。」
ドイツの顧客、パートナー企業、そして同社従業員との対話を行うプラットフォームとしてはもちろんのこと、世界中からの訪問客に対しても同様の機能を持たせることが、この建物の今後の利用目的の核をなす。創業者から数えて三代目のカール・クリスチャン・ストルツは、2007年より役員会のメンバーとなり、母シビル・ストルツの代理を務める。同氏は特にグローバルな研究、開発および生産を担当し、この新しい建物の竣工に際して以下のように述べた。「当社は68年以上にわたって、ユーザーの皆様との対話を推し進めて参りました。これなくしては、患者さんの健康に貢献する技術革新は為し得なかったと思います。専門的なレベルでのこうした情報交換への取り組みが、当社のベルリン拠点の今後の在り方の方向性を示すことになるでしょう。」