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Fluorescence Imaging

蛍光プロセスを使用すると、今までの白色光では把握できなかったものが、最小侵襲外科治療において可視化されます。

自発蛍光(AF)は粘膜の内部蛍光を利用したもので、粘膜に発生した悪性の腫瘍を早期に発見し、健全な組織から識別することができます。
光線力学診断(PDD)は、膀胱癌における蛍光性ポルフィリン生成物の病的な堆積を検出し、この悪性の病変の徹底的な治療を可能にします。
近赤外線(NIR)による画像再生は診断の領域を拡げ、臓器および組織の灌流判定、胆道の表示、ならびにリンパ節診断の視覚的サポートにも使用されています。ここでは、インドシアニングリーン(ICG)が使用されます。
これらの各種診断プロセスのコアピースは、D-LIGHT光源装置、特別に調整された光学部品、および当社のハイビジョンカメラシステムです。

新しい IMAGE1 S カメラシステムと組み合わせることによって、これらの蛍光プロセスは、医師の日々の業務において診断を下す際に、光診断的なサポートを提供します。

ハイライト

カールストルツの近赤外線(NIR/ICG)システム

新しい光の生かし方

カールストルツの近赤外線(NIR/ICG)システムによって、組織表面の下に隠れた部分を見ることができます。近赤外線を用いて、蛍光造影剤インドシアニングリーン(ICG)の分布を可視化します。

特徴:

  • 標準白色光および蛍光画像再生に使用可能
  • 背景照明付き蛍光モード
  • フットスイッチによって、白色光モードと ICG モードとを迅速に切り替え
  • 内視鏡手術および開腹手術向け光学部品
  • 最適な照明とコントラストの強化
腸がん患者の大腸部位の潅流診断
腸がん患者の大腸部位の潅流診断 - ソース: Prof. Luigi Boni、インスブリア大学、イタリア、ヴァレーゼ

大腸部位の血流評価を、カールストルツの近赤外線(NIR/ICG)システムで、迅速かつ容易に行うことができます。組織内でのICGの急速な拡散をモニタリングすることによって、血流の少ない部位の同定を容易に行うことができます。このシステムを使えば、医師は、自分の下す判断に自信を持つことができます。

  • 手術中に直接診断するので、手術時間が短縮されます。
  • 切除を計画しているゾーンの迅速な血流評価
  • 血流の少ない部位がICGによって同定され、切除術の際にこれを利用することができます。
  • 組織表面下部の「ランドマーク」を、リアルタイムで可視化できます。
胆嚢摘出術施術中の蛍光胆管造影法
胆嚢摘出術施術中の蛍光胆管造影法 - ソース: Prof. Luigi Boni、インスブリア大学、イタリア、ヴァレーゼ

静脈に注入されたICGは、胆道に集まります。カールストルツの近赤外線(NIR/ICG)システムは、集まったICGを蛍光励起します。これによって、胆汁系の解剖学的状態を、迅速に同定することができます。ボタン操作ひとつで白色光モードと蛍光モードとを切り替えることができ、腹腔鏡下または開腹によって胆嚢摘出術を迅速かつ容易に行うことができます。

  • 手術中に胆管造影法を行うのと比べて、ICGを使うと手術時間が短縮されます。
  • ICGを用いて胆管系を可視化することで、胆嚢管、総胆管、および門脈を確実に区別することができます。
  • ICGによる手術中の胆汁漏の可視化
  • カメラシステムには一切変更を加えることなく、光学部品を交換するだけで足りるので、切開式の手術と最小侵襲手術とを迅速に切り替えることができます。
  • オールインワンソリューションによって、内視鏡下手術、腹腔鏡下手術、および切開手術を行うことができます。
蛍光技術補助によるリンパ節切除術を伴う腹腔鏡下横行結腸切除術
蛍光技術補助によるリンパ節切除術を伴う腹腔鏡下横行結腸切除術 - ソース: Prof. Luigi Boni、インスブリア大学、イタリア、ヴァレーゼ

リンパ管の可視化は、多くのアプリケーション領域で、たいへん役に立ちます。カールストルツの近赤外線(NIR/ICG)システムを使えば、リンパ管内のICGを可視化することができます。このシステムを使用する医師は皆、蛍光技術を用いることによって、視覚的な点検が可能で視覚的情報によって導かれることを賞賛しています。

  • NIR すなわち近赤外線は、手術中にセンチネルリンパ節、あるいはリンパ系全体を検出することを可能にします。
  • リンパ性転移の可能性がある場合の、切除対象のリンパ管およびリンパ節を、X線照射なしで可視化します。
  • リンパ節の一括切除が容易になります。
  • 従来のリンパ節可視化の方法と比べて、正確性が向上します。
内視鏡下結腸吻合 – 出典: Prof. Luigi Boni, University of Insubria, Varese, イタリア(内視鏡画像)
内視鏡下結腸吻合 – 出典: Prof. Luigi Boni, University of Insubria, Varese, イタリア(内視鏡画像)

カールストルツの近赤外線(NIR/ICG)システムは、結腸の血流を検査することができます。腹腔鏡検査を行う外科医にとって、吻合を触診によって検査することはできませんが、視覚的な検査を行うことができます。そのために、NIR/ICG 蛍光血管造影法が、手術中に行うことのできるリアルタイムソリューションとして提供されています。

NIR/ICG 蛍光血管造影法は、迅速かつ容易に行うことができます。ステープラー縫合を施す前と、吻合部の完成直後に、外科医は健康な腸部位の境界を同定し、十分な血流があることを確認します。ICG を静脈に注射した後、近赤外線光を照射すると、血流の良い部位と虚血部位とを容易に認識することができます。これによって、外科医は境界部の血流が良好であるかどうかを確認することができます。もし血流が良好でなければ、医師はすぐに介入を行い吻合部の位置を修正することができます。

WHO(世界保健機関)の発表によれば、2012 年に世界中で 694,000 名以上が結腸直腸がんで死亡しています。これは、がんの中でも3番目に多い死亡者数です。大抵の場合、治癒への道は根治術しかありません。

根治術による治癒プロセスにおいて、結腸直腸吻合が成功することはたいへん重要な要因です。腸の吻合部位の血流は、ことのほか重要となります。結腸吻合および直腸吻合の吻合漏出率(AL)は、7.2%であり、直腸吻合単独での吻合漏出率は8.8% 1 となっています。これによる死亡率は、6 ~ 22% であり、結腸直腸吻合後の AL のない患者に対し、56% の罹患率となっています 2

カールストルツの近赤外線(NIR/ICG)蛍光血管造影法によって、虚血部位との境界を確認することができます。最新の研究 3 によれば、手術中に NIR/ICG 画像再生技術を用いて灌流判定をすることによって、吻合漏出率を 0% にまで下げることができたとされています。

1.Pommergaard HC, et al. Colorectal Dis.2014.
2.Daams F, et al. World J Gastroenterol.2013
3.Boni, L, et al. Surg.Endos, 2015.

VITOM® II ICG を用いた体外結腸吻合 – 出典: Prof. Luigi Boni, University of Insubria, Varese, イタリア(内視鏡画像)
VITOM® II ICG を用いた体外結腸吻合 – 出典: Prof. Luigi Boni, University of Insubria, Varese, イタリア(内視鏡画像)

多くの結腸直腸手術が、切開式で行われています。VITOM® II ICG エクソスコープは、カールストルツの近赤外線(NIR/ICG)システムとともに使用し、NIR/ICG 画像再生のメリットを、切開式手術にも導入することができます。画像再生の方法は同じで、ただテレスコープを交換するだけです。

最善の蛍光法結果を得るためには、IMAGE1 S カメラユニットの SPECTRA A モードと、VITOM® II ICG とを組み合わせて用いることが推奨されます。取り扱いやすい保持アームを使えば、VITOM® II ICG エクソスコープを執刀医の作業範囲内に理想的なかたちでセットすることができます。

ソース: Prof. Boni, University of Insubria, Varese, Italien (内視鏡画像)

カールストルツの近赤外線(NIR/ICG)システムおよびインドシアニングリーン(ICG)マーカーによって、腫瘍近くのリンパ系全体を、放射線を使わずにリアルタイムで可視化することができます。

このシステムのメリット:

  • 放射線を用いないリンパ節検出方法
  • 複数の分野で使用可能
  • キセノンベースのテクノロジー(レーザー放射に対する保護措置が不要)
  • フットペダルを用いて、標準白色光モードと蛍光モードとの間を直観的に切り替え
  • 医師による外科治療での経験:
    NIR/ICG システムを用いて視覚的なコントロールを行うことで、リンパ節切除術におけるラジカル性を減少させ、同時にリンパ節の一括切除術が容易になります。

* インドシアニングリーンの皮内投与による(S)LN の検出は、すでにイタリア(乳がん)、日本、およびロシアで認可されています。お勤めの病院/お住まいの国での、ICG のオフラベル使用の可否について、事前にご確認下さい。

ソース:Prof. Cardíere, Saint-Pierre-Universität, Brüssel, Belgien (内視鏡画像)

婦人科において、センチネルリンパ節(SLN)への腫瘍侵入は、極めて大きな意味を持ちます。これは、腫瘍研究に関する医学的情報が与えられ、それによって重要な予後因子と見なされるからです。乳房外科治療においては、放射性トレーサー 99mTc による SLN 検出がゴールドスタンダートとなっています。この他の範囲の婦人科における腫瘍外科治療では、この方法の摘要が、選択的リンパ節切除術に対して議論の対象となっています。ICG を用いた NIR 画像再生はここで、新しい、放射線を用いない画像再生技術として、重要なサポートを提供することができます。1 子宮内膜癌における SLN については、これまでに次のような結果が出ています(放射性トレーサー 99mTc vs. ICG):

  放射性トレーサー 99mTc ICG
全体的な SLN 検出率 バイラテラル SLN 全体的な SLN 検出率 バイラテラル SLN
研究 12 83 % 61 % 95.5 % 95.5 %

1 Papadia et al.、シルバーブック、婦人科悪性腫瘍における NIR/ICG 蛍光画像再生法によるセンチネルリンパ節マッピング(ISBN 978-3-89756-931-7)
2 Imboden et al., Surg.Oncol.2015

ソース:Prof. Boni, University of Insubria, Varese, Italien (内視鏡画像)

この他多くの分野において、カールストルツの NIR/ICG システムによる蛍光技術を用いたリンパ系の可視化メソッドが用いられています。次に挙げる例は、すでに文献に記載されています:
泌尿器科 1、2

  • 前立腺癌
  • 陰茎癌

一般外科 3、4

  • 直腸結腸癌
  • 膵臓癌
  • 胃癌

1 Jeschke et al. 2012
2 Hruby et al. 2015
3 Boni et al. 2014
4 Boni et al.、シルバーブック、腹腔鏡下外科治療における NIR/ICG 蛍光画像再生法(ISBN 978-3-89756-933-1)

ソース:Dr. García Valdecasas, Hospital Clínic de Barcelona, Spanien

切開式手術の分野でのリンパ系の可視化向けにも、カールストルツは、VITOM® II ICG エクソスコープで、理想的なソリューションを提供しています。VITOM® II ICG は、NIR/ICG システムを使用することができます。

  • 例えば婦人科における乳がん治療などのように、切開式手術においても、さまざまな専門分野で、蛍光技術のサポートによるリンパ節検出法が実行されています。
  • 執刀医の作業範囲内に、支持アームを使ってエクソスコープを固定することができます。
  • 理想的な結果を得るために、さらに画像強調モード SPECTRA A に切り替えて、コントラストを際立たせることができます。

専門分野に関する詳細インフォメーション

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